太陽光の卒FIT売電価格を比較|2026年の買取先と選び方を解説

太陽光業者

卒FIT後の売電価格は、買取事業者・地域・契約条件によって異なります。

たとえば東京電力エナジーパートナーの「再エネ買取標準プラン」の買取単価は、8.50円/kWh(税込)です。

FIT期間中の固定価格と比べると、売電単価が大きく下がったと感じる方も多いでしょう。

一方で、卒FIT後も余剰電力は売電できるため、FIT終了と同時に太陽光発電そのものが使えなくなるわけではありません。

売電先を比較して選び直すほか、昼間の自家消費や蓄電池の活用で電気代を抑える方法もあります。

ただし、高い買取価格にはセット契約や蓄電池購入などの条件が付く場合があり、単価だけでは判断できません。

本記事では、2026年の主要な買取価格を比較し、年間売電収入の試算や売電先を選ぶポイントを解説します。

さらに、売電と自家消費のどちらがお得かを考える視点や、蓄電池を相談できる会社も紹介します。

卒FIT後は売電だけでなく自家消費も選択肢です。太陽光・蓄電池の費用や補助金、相談できる業者を比較してみましょう。

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太陽光発電の卒FITとは?2026年に知っておきたい基礎知識

太陽光発電の卒FITとは、FITによる固定価格での買取期間が終わることです。

卒FIT後の選択肢を正しく比べるために、まずは買取期間の仕組みと満了後の売電の扱いを確認しましょう。

卒FITは売電の終わりではなく、売電先や電気の使い方を自分で選び直すタイミングです。

住宅用太陽光は原則10年間でFITの買取期間が終了する

住宅用太陽光発電のFITによる買取期間は、原則として10年間です。

FIT(固定価格買取制度)とは、再生可能エネルギーで発電した電気を、国が定めた価格で一定期間買い取る制度を指します。

住宅用太陽光では、家庭で使い切れずに余った電気(余剰電力)が買取の対象です。

2009年に始まった余剰電力の買取制度から10年が経過した2019年以降、買取期間は順次満了しています。

自宅の満了時期は、買取事業者との契約書や案内書、検針票に記載された買取開始時期から確認できます。

また、満了の6か月前から4か月前を目安に、現在の買取事業者から満了時期などの通知が届く仕組みです。

出典:経済産業省 資源エネルギー庁|「どうする?ソーラー」
出典:経済産業省 資源エネルギー庁|「どうする?ソーラー」よくあるご質問

卒FIT後は固定価格ではなく事業者ごとの価格で売電する

卒FIT後は、国が定めた固定価格ではなく、買取事業者がそれぞれ設定した価格で売電します。

買取価格は大手電力会社のほか、新電力やガス会社など、余剰電力の買取を表明している事業者ごとに異なります。

たとえば東京電力エナジーパートナーの再エネ買取標準プランは、8.50円/kWh(税込)です。

2026年の買取価格は事業者・地域・契約条件によって異なるため、複数の買取先を比べることが大切です。

資源エネルギー庁は、特定の1社と売電契約をしなければ必ず損をするわけではないと注意を呼びかけています。

「0円買取になる」といったセールストークで契約を急がせる勧誘には、慎重に対応しましょう。

出典:TEPCO 東京電力エナジーパートナー|再エネ買取標準プラン

何もしなくても現在の事業者で買取が継続される場合がある

FIT期間の満了時に手続きをしなくても、現在の買取事業者で売電が続く場合があります。

東京電力エナジーパートナーでは、満了までに本人と同社のいずれからも別段の意思表示がなければ、同社が定める単価で買取を継続するとしています。

FIT期間中に同社へ売電していた場合、満了後は再エネ買取標準プランへ移行する仕組みです。ただし、自動継続の有無や継続後の単価は事業者によって異なります。

何もしなければ売電が止まるとは限りませんが、継続後の買取価格が自宅にとって有利かどうかは、別途確認が必要です。

満了前に届く通知で、継続の扱いと買取単価を確かめておくと安心でしょう。

なお、買手が一時的に不在となった場合は、一般送配電事業者が無償で電気を引き受ける例外的な扱いがあります。

【2026年】卒FIT後の売電価格を比較

卒FIT後の売電価格は、同じ地域でも事業者や契約条件によって差があります。

ここでは2026年9月時点の各社公式情報をもとに、主要な買取サービスの価格と条件を一覧で比較します。

通常の買取価格と、蓄電池購入などを条件とする高額買取は分けて比較することが大切です。

買取事業者2026年の買取価格対応地域セット契約適用期間主な条件
東京電力エナジーパートナー(再エネ買取標準プラン)8.50円/kWh(税込)東京電力エリアなど(詳細は公式サイト)公式サイトで要確認FIT買取期間満了日の翌日から当該年度末まで。以後1年ごとの自動更新(買取単価は今後見直される場合あり)FIT期間中に同社へ売電していれば満了後も継続。10kW未満は年2回の支払い
ENEOS Power(ENEOS太陽光買取サービス)11円/kWh(税込・東京電力エリア)エリアごとに単価が異なる不要3月検針日から翌年3月検針日前日まで(同額なら自動更新)契約年数や他サービスの契約は不要。工事費・解約違約金なし
東京ガス(太陽光買取プラン)10.5円/kWh(税込)関東1都6県・山梨県・静岡県(富士川以東)不要限定なしどなたでも申込可能。6か月分をまとめて振込
【条件付き価格】東京ガス(蓄電池購入サポートプラン)23円/kWh(税込)同上指定販売店での対象蓄電池の購入半年間1システムの購入につき1回のみ適用

出典:TEPCO 東京電力エナジーパートナー|再エネ買取標準プラン
出典:TEPCO 東京電力エナジーパートナー|FIT満了後等で再エネ買取標準プラン(買取単価8.5円/kWh・税込)をご契約のお客さまの購入金額のお支払時期について
出典:ENEOS Power株式会社 ENEOS太陽光買取サービス
出典:東京ガス株式会社|卒FITを迎える方へ

主要な電力会社・買取サービスの売電価格一覧

比較表で紹介した通常の買取価格は、東京電力エリアで8.50〜11円/kWhです。

各サービスの価格と特徴は次のとおりです。

  • 東京電力エナジーパートナー「再エネ買取標準プラン」
    8.50円/kWh(税込)です。FIT期間中から同社へ売電している場合、満了後もそのまま買取が続きます。
  • ENEOS Power「ENEOS太陽光買取サービス」
    東京電力エリアは11円/kWh(税込)です。契約年数や他サービスの契約を条件としていません。
  • 東京ガス「太陽光買取プラン」
    10.5円/kWh(税込)です。申込条件はなく、適用期間の限定もありません。

今回比較した3社の間でも、1kWhあたり最大2.5円の買取価格の差があります。

ただし、各社とも買取単価は今後見直される可能性があるため、申込前に最新の価格を確認しましょう。

地域によって利用できる売電先と買取価格が異なる

卒FIT後の売電先は、自宅がある地域によって選べる事業者と買取価格が変わります。FIT期間中は、同じ認定年度・区分であれば地域による売電価格の違いはありません。

一方、卒FIT後は事業者ごとに対象エリアや単価を設定しています。

たとえばENEOS太陽光買取サービスは、エリアによって7.5〜11円/kWhと単価に幅があります。

また、東京ガスの太陽光買取プランの対象は、栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・千葉県・東京都(島嶼部を除く)・神奈川県・山梨県・静岡県(富士川以東)です。

関東以外にお住まいの方は、自宅の地域で申し込める事業者から比較を始めることが大切です。

出典:ENEOS Power株式会社|ENEeee!マガジン「太陽光発電11年目以降の売電価格はどうなる?「卒FIT」後の賢い電気活用法を紹介」

セット契約や期間限定の高額買取は適用条件まで確認する

高い買取価格が表示されていても、セット契約や期間限定などの条件が付いている場合があります。

東京ガスの蓄電池購入サポートプランは、指定販売店で対象蓄電池を購入した方に適用される23円/kWhの価格です。

適用期間は半年間で、1システムの購入につき1回限りです。

通常の10.5円/kWhとの差は12.5円/kWhのため、仮に半年間の売電量が1,500kWhなら差額は18,750円の計算です。

高額買取が終わった後の通常価格と、蓄電池の購入費用まで含めて判断することが欠かせません。

また、電気やガスとのセット契約が条件の場合は、セットで契約する料金プランの電気代も比べましょう。

売電収入が増えても、購入する電気の単価が上がれば、家計全体では得にならない可能性があります。

卒FITの売電価格で年間収入はいくら変わる?

卒FIT後の売電先を比べるときは、1kWhあたりの価格差を年間の金額に置き換えると判断しやすくなります。

ここでは年間売電量3,000kWhを共通条件として、買取価格ごとの売電収入を試算します。

買取価格だけでなく、年間売電量を掛けて年間収入の差を確認することが重要です。

買取価格年間売電量年間売電収入8.5円/kWhの場合との差額
8.50円/kWh(東京電力エナジーパートナー)3,000kWh25,500円―
9.50円/kWh(1円差の参考値)3,000kWh28,500円3,000円
10.50円/kWh(東京ガス)3,000kWh31,500円6,000円
11.00円/kWh(ENEOS Power・東京電力エリア)3,000kWh33,000円7,500円

※年間売電量3,000kWhで一律に計算した試算です。実際の売電収入は、発電量や自家消費量、買取単価の改定によって変わります。

出典:TEPCO 東京電力エナジーパートナー|再エネ買取標準プラン
出典:東京ガス株式会社|卒FITを迎える方へ
出典:ENEOS Power株式会社 ENEOS太陽光買取サービス

年間売電量3,000kWhで買取価格別の売電収入を比較

年間売電量が3,000kWhの場合、8.50円/kWhの売電収入は年間25,500円です。

同じ売電量で10.5円/kWhなら31,500円、11円/kWhなら33,000円になります。

つまり、8.50円と11円の比較では、年間7,500円の差が生じる計算です。

同じ太陽光発電でも、売電先の選び方だけで年間の売電収入が数千円単位で変わります。

なお、今回の試算は条件をそろえるための仮定であり、各家庭の実際の売電量とは異なります。

自宅の売電量は、買取事業者から届く検針票や購入実績のお知らせで確認できます。

試算の数値をそのまま当てはめず、自宅の実績値で計算し直してみましょう。

1kWhあたり1円の差なら年間3,000円の差になる

年間売電量が3,000kWhの家庭では、買取価格が1円/kWh違うと年間3,000円の差になります。

1円の差は小さく見えますが、同じ条件が続けば10年間で30,000円の差に広がります。

わずかな単価差でも、長く売電を続けるほど累計の収入差は大きくなるでしょう。

たとえば8.50円/kWhと11円/kWhの2.5円差なら、年間7,500円、10年間で75,000円の差です。

ただし、この計算は買取単価と売電量が10年間変わらない場合の目安にすぎません。

各社とも買取単価は見直される可能性があるため、長期の収入差は確定した金額ではない点に注意しましょう。

計算式は「年間売電量×買取価格の差」とシンプルなので、候補の事業者ごとに比べてみてください。

売電量が多い家庭ほど買取価格の差が年間収入に影響する

買取価格の差が年間収入に与える影響は、売電量が多い家庭ほど大きくなります。同じ2.5円/kWhの差でも、年間売電量ごとの差額は次のとおりです。

  • 年間売電量2,000kWh:年間5,000円の差
  • 年間売電量3,000kWh:年間7,500円の差
  • 年間売電量4,000kWh:年間10,000円の差
  • 年間売電量5,000kWh:年間12,500円の差

日中の自家消費が少なく売電量が多い家庭ほど、売電先の比較による効果は大きくなります。

反対に、日中の在宅時間が長く自家消費が多い家庭では、単価差による収入の違いは小さめです。

こうした家庭では、売電先の変更よりも自家消費を増やす工夫のほうが効果的な場合もあるでしょう。

まずは過去1年分の売電量を確認し、自宅にとってどの程度の差になるかを把握することから始めてください。

卒FIT後の売電先を選ぶときに比較したい6つのポイント

卒FIT後の売電先は、買取価格の高さだけで選ぶと、条件面で思わぬ不利益が生じることがあります。

ここでは、申し込む前に確認しておきたい6つの比較ポイントを順に解説します。

買取価格・対象地域・契約条件・支払方法をまとめて比べることで、自宅に合った売電先を選びやすくなるでしょう。

比較ポイント確認する内容特に注意したい点
① 1kWhあたりの買取価格自宅の地域に適用される税込単価表示された最高単価ではなく、自宅に実際に適用される単価を見る
② 買取対象地域都道府県・市区町村が対象か同じサービスでも地域によって単価が異なる場合がある
③ セット契約の有無電気・ガス・蓄電池などの契約が必要か売電収入だけでなく、セット後の電気代も含めて比較する
④ 高額買取の適用期間高い単価が何か月・何年続くかキャンペーン終了後の通常単価も確認する
⑤ 契約期間・解約条件最低契約期間、自動更新、違約金将来の乗り換えや引っ越しがしやすいか確認する
⑥ 支払時期・振込方法毎月・半年ごとなどの入金頻度FIT期間中と入金タイミングが変わる場合がある

1kWhあたりの買取価格

最初に比べたいのは、1kWhあたりの買取価格です。

2026年9月時点の東京電力エリアでは、東京電力エナジーパートナーが8.50円/kWh、東京ガスが10.5円/kWh、ENEOS Powerが11円/kWhとなっています。

比べる際は、税込価格かどうかといった表示の条件もそろえる必要があります。たとえば東京ガスの買取単価は、非化石価値と消費税等相当額を含んだ金額です。

買取価格は年間売電量を掛けて、年間収入の差として比べることが大切です。

また、各社とも買取単価は今後見直される可能性があると明記しています。

申込時点の価格だけでなく、単価改定の告知方法も確認しておくと安心でしょう。

出典:TEPCO 東京電力エナジーパートナー|再エネ買取標準プラン
出典:東京ガス株式会社|卒FITを迎える方へ
出典:ENEOS Power株式会社 ENEOS太陽光買取サービス

自宅が買取対象地域に含まれているか

買取価格が高くても、自宅が対象地域に含まれていなければ申し込めません。

東京ガスの太陽光買取プランは、関東1都6県・山梨県・静岡県(富士川以東)が対象で、東京都の島嶼部は含まれません。

ENEOS太陽光買取サービスのように、エリアごとに異なる単価を設定している事業者もあります。

比較記事やランキングで見た価格が、自宅の地域でも適用されるとは限らない点に注意が必要です。

特に都道府県の一部だけが対象となるケースでは、市区町村単位での確認が欠かせません。

各社の公式サイトで対象エリアと自宅の地域の単価を確かめてから、候補を絞り込みましょう。

地域で選べる事業者が少ない場合は、自家消費を増やす方法もあわせて検討してみてください。

電気やガスなどのセット契約が必要か

卒FIT向けの買取サービスには、自社の電気やガスとのセット契約を条件とするものがあります。東京ガスの太陽光買取プランは、どなたでも申し込めるプランです。

ENEOS太陽光買取サービスも、他のサービス契約を条件としていません。

一方、セット契約を条件に高い買取価格を設定している事業者では、電気の購入先も切り替える必要があります。

セット契約が必要な場合は、売電収入の増加分と電気代の増減を合わせて比べることが重要です。

買取価格が1円/kWh高くても、セットの電気料金プランが割高なら家計全体では損になるおそれがあります。

現在の電気料金プランを変えたくない方は、買取のみで契約できるサービスから検討するとよいでしょう。

高額買取が適用される期間

高い買取価格が示されている場合は、その価格がいつまで適用されるかを確認しましょう。

東京ガスの蓄電池購入サポートプランは23円/kWhですが、適用期間は半年間に限られます。また、1システムの購入につき1回のみの適用です。

高額買取の期間が終わった後に、どの価格で買取が続くのかまで確認しておくことが欠かせません。通常価格の買取でも、適用期間の考え方は事業者によって異なります。

ENEOS太陽光買取サービスの単価は、3月の検針日から翌年3月の検針日までの1年間に適用されます。

翌年度も同じ単価であれば自動で1年更新され、変更する場合は毎年1月末までに告知する仕組みです。

契約期間と解約条件

売電先を選ぶ際は、契約期間の縛りと解約時の条件も確認しておきましょう。

ENEOS太陽光買取サービスは、契約年数を条件とせず、工事費や解約時の違約金もかからないとしています。

また、大手電力会社については、FIT満了後に結ぶ最初の買取契約で違約金を設定しないなどの制約が設けられています。

将来の売電先変更や蓄電池の導入を考えている方は、解約しやすい契約を選ぶことが大切です。

一方で、事業者によっては最低契約期間や自動更新の条件を定めている場合があります。

契約要綱や重要事項説明を読み、解約手続きの方法と違約金の有無を申込前に確認してください。

引っ越しや住宅の建て替えを予定している場合も、解約条件は大きな判断材料になるでしょう。

売電代金の支払時期と振込方法

売電代金がいつ、どのように支払われるかも事業者によって異なります。

東京電力エナジーパートナーの再エネ買取標準プランでは、発電設備が10kW未満の場合、支払いは年2回です。

1月分から5月分は6月分に、7月分から11月分は12月分に合算して振り込まれます。

東京ガスの太陽光買取プランは、6か月分をまとめて6か月目の翌々月末に指定口座へ振り込む方法です。

毎月入金されるとは限らないため、家計の収支計画に合わせて支払時期を確認しておくことが大切です。

FIT期間中と入金のタイミングが変わると、振込が止まったと誤解してしまうこともあるでしょう。

申込時には、支払時期に加えて振込先口座の登録方法や明細の確認方法もあわせてチェックしてください。

卒FIT後の太陽光発電には4つの活用方法がある

卒FIT後の太陽光発電は、売電を続けるだけでなく、自宅で電気を使う方向にも活用できます。

まずは4つの選択肢の特徴と手続き、初期費用の違いを比較表で確認しましょう。

売電先の変更だけでなく、自家消費や蓄電池も含めて太陽光発電の使い方を見直すことが大切です。

選択肢特徴手続き初期費用確認したいポイント
現在の電力会社へそのまま売電する手間をかけずに売電を続けられる事業者によっては不要(自動継続)なし継続後の買取単価と、自動継続の有無
買取価格や条件を比較して売電先を変更する単価の高い事業者を選べば売電収入が増える新しい買取事業者への申込み原則なし(工事費不要のサービスもある)対象地域・セット契約・解約条件
昼間に家電を使って自家消費を増やす購入する電気を減らし電気代を抑えられる不要なし日中の在宅状況と家電の使い方
蓄電池にためて夜間の自家消費を増やす夜間や停電時にも太陽光の電気を使える販売・施工会社との契約、補助金申請など本体・工事費がかかる導入費用と補助金、長期的な収支

現在の電力会社へそのまま売電する

手続きを抑えやすいのは、現在の買取事業者へそのまま売電を続ける方法です。

東京電力エナジーパートナーでは、満了までに別段の意思表示がなければ、同社が定める単価で買取を継続するとしています。

この場合、新たな申込みや初期費用は必要ありません。

一方で、同社の再エネ買取標準プランは8.50円/kWh(税込)で、他社の通常価格より低い水準です。

手続きの手軽さを優先できる反面、売電先を比較した場合より売電収入が少なくなる可能性があります。

自動継続の扱いは事業者によって異なるため、満了前に届く通知で継続後の条件を確かめておきましょう。

まずはそのまま継続し、あとから売電先の変更や自家消費の拡大を検討する進め方もあります。

出典:TEPCO 東京電力エナジーパートナー|再エネ買取標準プラン

買取価格や条件を比較して売電先を変更する

売電収入を増やしたい場合は、買取価格や条件を比較して売電先を変更する方法があります。

2026年9月時点の東京電力エリアでは、8.50円/kWhから11円/kWhに変更すると、年間売電量3,000kWhで7,500円の増収となる計算です。

ENEOS太陽光買取サービスのように、工事費や解約時の違約金がかからないサービスもあります。

売電先の変更は、サービスによっては初期費用をかけずに売電収入を増やせる選択肢です。

ただし、事業者によって対象地域やセット契約の要否、支払時期などの条件が異なります。

買取価格の高さだけで決めず、条件をすべて確認したうえで申し込むことが大切です。

自宅の年間売電量を使い、候補ごとの年間収入を比べてから判断するとよいでしょう。

昼間に家電を使って自家消費を増やす

初期費用をかけずに取り組めるのが、発電している昼間に家電を使って自家消費を増やす方法です。

そもそも自家消費とは、太陽光で発電した電気を売らずに自宅でそのまま使うことを指します。

卒FIT後は売電単価が下がるため、発電した電気を自宅で活用して電力会社から買う電気を減らすことが効果的と言えるでしょう。

たとえば洗濯機や食器洗い乾燥機、炊飯器などのタイマー機能を活用し、日中に運転させる工夫がおすすめです。

在宅時間が長い家庭ほど、日々の家電の使い方を少し変えるだけで賢く電気代を抑えられる傾向にあります。

一方、共働きなどで日中に不在がちな家庭では、昼間に使える電気の量には限りがあるでしょう。

生活リズムに無理のない範囲で、動かす時間を変えられる家電から見直してみてください。

蓄電池にためて夜間の自家消費を増やす

蓄電池を導入すると、昼間に余った電気をためて、発電しない夜間にも使えるようになります。

購入する電気を夜間も減らせるため、卒FIT後の自家消費を大きく増やせる点が特徴です。また、停電時にためた電気を使える点も、蓄電池ならではのメリットといえます。

一方で、蓄電池の導入には本体価格と工事費がかかります。

蓄電池は売電価格が下がったことだけを理由に導入せず、費用と補助金を含めた長期的な収支で判断することが重要です。

資源エネルギー庁も、蓄電池を設置しなければ必ず損をするわけではないと注意を呼びかけています。

導入を検討する際は、自宅の発電量や電力使用量をもとにした試算を、複数の会社で比較するとよいでしょう。

卒FIT後は売電と自家消費のどちらがお得?

卒FIT後は、余った電気を売るか自宅で使うかによって、家計への効果が変わります。

ここでは、売電単価と買電単価の差を起点に、家庭ごとの試算方法や蓄電池の判断基準を解説します。

卒FIT後は、売電価格だけでなく家庭で電気を購入する単価との差にも注目することが大切です。

売電単価と買電単価の差から考える

売電と自家消費のどちらがお得かは、売電単価と買電単価の差から考えるとわかりやすくなります。

買電単価とは、電力会社から電気を購入するときの1kWhあたりの料金です。

東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、電力量料金が使用量に応じて29.80円・36.40円・40.49円/kWh(税込)の3段階に設定されています。

一方、卒FIT後の売電単価は、比較した3社で8.50〜11円/kWhです。

多くの家庭では、1kWhを売るより自宅で使って購入電力を減らすほうが、金額面の効果は大きくなります。

なお、実際の電気料金には燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金も加わります。

ただし、夜間の単価が安い時間帯別プランなどでは差の大きさが変わるため、自宅の料金プランで確認しましょう。

太陽光発電1kWhを売電する場合と自家消費する場合の経済効果を比較した図。卒FIT後の売電単価と電気料金削減額の違い、自家消費の計算方法をわかりやすく解説。

出典:TEPCO東京電力エナジーパートナー|料金単価表‐電灯
出典:TEPCO東京電力エナジーパートナー|再エネ買取標準プラン
出典:ENEOS Power株式会社 ENEOS太陽光買取サービス

売電量・電力使用量を確認して家庭ごとに試算する

売電と自家消費の損得は、家庭ごとの売電量と電力使用量によって変わります。

まずは検針票や買取事業者の購入実績、電力会社の会員サイトなどで、過去1年分の数値を確認しましょう。

試算の基本は「自家消費に回す電力量×(買電単価−売電単価)」です。

たとえば、売電していた年間1,000kWhを自家消費に回し、36.40円/kWhの電気の購入を減らせたとします。

売電単価が8.50円/kWhの場合、差額は1kWhあたり27.90円で、年間27,900円の効果となる計算です。

同じ設備でも、在宅時間や家電の使い方によって、自家消費に回せる電力量は大きく変わります。

日中の使用量が少ない家庭では、売電先の変更と自家消費の工夫を組み合わせて比べるとよいでしょう。

蓄電池は導入費用を含めた長期的な収支で判断する

蓄電池を使えば夜間の自家消費を増やせますが、導入には本体価格と工事費がかかります。

国は家庭用蓄電システムについて、2030年の目標価格を7万円/kWhに設定しています。

もっとも、この目標価格は将来の価格水準を示すものであり、実際の蓄電池価格は製品や時期によって異なると言えるでしょう。

蓄電池は、導入費用から補助金を差し引いた実質負担と、年間の電気代削減効果を比べて判断することが重要です。

目安となる考え方は「(導入費用−補助金)÷年間の経済効果」で、回収までの年数を試算する方法です。

あわせて、製品の保証期間や、充放電の際に生じる電力のロスも確認しておきましょう。

回収年数が保証期間を大きく超える場合は、経済性だけを理由に導入を急がないほうがよいでしょう。

停電対策など経済性以外のメリットも含めて検討する

蓄電池や自家消費の価値は、電気代の削減額だけでは測れません。代表的なのが、停電時にためた電気を使える点です。

太陽光発電だけでも、機種によっては自立運転機能で日中に一部の電気を使えますが、夜間は使えません。

蓄電池があれば、夜間や悪天候の日でも、冷蔵庫や照明、スマートフォンの充電などに電気を使うことができます。

災害への備えを重視する家庭にとって、停電時に電気を使えることは蓄電池を検討する際の大きな判断材料になるでしょう。

ただし、停電時に家全体へ電気を送れるか、特定の回路だけに限られるかは製品のタイプによって異なります。

停電時に使いたい家電と必要な容量を整理したうえで、経済性とあわせて総合的に判断してください。

卒FIT後の自家消費・蓄電池を相談できるおすすめ会社

卒FIT後に自家消費や蓄電池の導入を考える場合は、自宅の屋根や電気の使い方に合わせて提案できる会社への相談が近道です。

ここでは、太陽光・蓄電池について相談できる会社を、共通の比較項目で紹介します。

会社名特徴太陽光への対応蓄電池への対応補助金相談対応エリア
まごころ工務店(株式会社ワイユー)屋根・外壁などの外装工事業者。屋根の診断を踏まえて提案設置工事に対応設置工事に対応東京都の補助金申請を無料でサポート(他県の制度は相談時に案内)東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
株式会社日本エコシステム1997年設立。日本コムシスグループの一員販売・施工に対応販売・施工に対応(V2H・HEMS・オール電化も取扱)運営する情報サイトで助成制度の情報を発信全国

まごころ工務店(株式会社ワイユー)

引用元:まごころ工務店(株式会社ワイユー)公式サイトの画像
引用元:まごころ工務店(株式会社ワイユー)公式サイト
屋号まごころ工務店
会社名株式会社ワイユー
住所〒160-0023
東京都新宿区西新宿5-5-1 5007
足立営業所〒120-0014
東京都足立区西綾瀬3-12-9
電話番号0120-699-140
公式サイトURLhttps://yu-solar.com/st/

まごころ工務店(株式会社ワイユー)は、2019年10月に設立された、東京都新宿区に本社を置く会社です。

屋根・外壁・防水などの外装工事を手がけてきた経験を生かし、太陽光発電と蓄電池の設置にも対応しています。

屋根の専門業者として、屋根の状態を踏まえて太陽光・蓄電池の導入を提案している点が特徴です。

東京都の補助金申請は無料でサポートしており、煩雑な書類手続きの負担を抑えられます。

保証面では、最長30年のメーカー保証に加えて、10年の施工保証と無料定期点検を用意し、設置後の窓口も同社に一本化されています。

設置が適さない場合はその理由を正直に伝え、しつこい営業電話も行わない方針です。

対応エリアは東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県です。

東京都内の戸建てで卒FITを機に蓄電池の追加を考えている方や、屋根の状態も含めて相談したい方に向いているでしょう。

株式会社ワイユーについてもっと知りたい方はこちら
▼まごころ工務店(株式会社ワイユー)について詳しく見る

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株式会社日本エコシステム

株式会社日本エコシステム公式HPの画像
引用元:株式会社日本エコシステム公式HP
会社名株式会社日本エコシステム
住所〒279-0002
千葉県浦安市北栄4-8-3 コムシス浦安ビル4F
電話番号047-709-3516
公式サイトURLhttps://www.j-ecosystem.co.jp/

株式会社日本エコシステムは、1997年に設立された、日本コムシス株式会社の100%子会社です。

本社を千葉県浦安市に置き、太陽光発電システムや蓄電池、HEMS、オール電化、V2Hなどの販売・施工を手がけています。

太陽光発電の販売・施工実績は2026年8月に48,000棟を突破し、販売実績は673.756MW(2026年4月末時点)に上ります。

太陽光発電の黎明期から約30年にわたり、住宅用の省エネ設備を幅広く扱ってきた実績と体制が強みです。

社内には1級電気工事施工管理技士や電気工事士などの有資格者が在籍しています。

蓄電池に加えてV2Hやオール電化もまとめて相談できるため、卒FIT後の電気の使い方を総合的に見直せる点がメリットです。

対応エリアは全国で、運営する情報サイト「省エネドットコム」では省エネ機器や助成制度の情報も発信しています。

全国で相談先を探している方や、蓄電池とV2Hなどを組み合わせて検討したい方に適した会社でしょう。

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卒FIT後の売電先を変更する流れ

卒FIT後の売電先の変更は、ポイントを押さえれば難しい手続きではありません。

ここでは、満了日の確認から買取開始日の確認まで、5つのステップに分けて流れを解説します。

満了日から逆算して早めに準備を始めることで、慌てずに売電先を比較・変更できます。

卒FIT後に太陽光発電の売電先を変更する流れを5ステップで解説した図。FIT満了日の確認から売電先比較、収入試算、申込み、切替・初回入金確認までを紹介。

現在のFIT満了日と契約内容を確認する

最初に、現在のFIT満了日と買取契約の内容を確認します。

満了日は、買取事業者との契約書や案内書、検針票に記載された買取開始時期から確かめられます。

また、満了の6か月前から4か月前を目安に、現在の買取事業者から満了時期などの通知が届く仕組みです。

届いた通知には満了後の扱いや買取単価が記載されているため、内容を必ず確認しておきましょう。

あわせて、契約者名義や設備の設置場所、発電設備の容量など、申込時に必要となる情報も整理しておくと手続きがスムーズです。

通知が見当たらない場合は、現在の買取事業者の窓口に問い合わせてください。

対応地域と条件から売電先の候補を絞る

次に、自宅の地域で申し込める事業者の中から、売電先の候補を絞り込みます。

東京ガスの太陽光買取プランのように、対象地域が一部の都県に限られるサービスもあります。

候補を選ぶ際は、買取価格に加えて次の条件を確認しましょう。

  • 電気やガスとのセット契約が必要か
  • 高額買取の適用期間と、期間終了後の価格
  • 契約期間の縛りや解約時の違約金の有無
  • 売電代金の支払時期と振込方法

条件を一覧で比べると、単価は高くても自宅に合わないサービスを候補から外しやすくなります。

資源エネルギー庁のどうする?ソーラーで、売電できる事業者を調べる方法も有効です。

参考:経済産業省 資源エネルギー庁 どうする?ソーラー|売電できる事業者

年間売電量を使って売電収入を比較する

候補が決まったら、自宅の年間売電量を使って売電収入を比較します。計算式は「年間売電量×買取価格」で、候補ごとの年間収入を並べると差が一目でわかります。

たとえば年間売電量が3,000kWhの場合、8.50円/kWhなら25,500円、11円/kWhなら33,000円です。

単価の差ではなく年間収入の差で比べると、変更する価値があるかどうかを判断しやすくなります。

セット契約が条件のサービスでは、電気料金の増減も含めた家計全体の収支で比較しましょう。

また、蓄電池の導入を検討している場合は、自家消費を増やしたあとの売電量で計算し直すことも大切です。

希望する買取事業者へ申し込む

売電先が決まったら、希望する買取事業者へ申し込みます。

申込方法は事業者によって異なり、Webサイトのフォームや郵送、電話などが用意されています。

たとえば東京ガスの太陽光買取プランは、Webでの申込みや申込書の請求に対応しています。

申込時には検針票などに記載された契約情報が必要になるため、手元に用意してから手続きを始めましょう。

契約要綱や重要事項説明は、買取単価の見直しや解約条件を確認するためにも、申込前に読んでおくことが大切です。

なお、「当社と契約しないと損をする」などと契約を急がせる勧誘には、慎重に対応してください。

切り替え完了後に買取開始日を確認する

申込み後は、新しい買取事業者での買取開始日を必ず確認します。

事業者によっては、買取開始のお知らせを郵送などで案内しています。

買取開始日が満了日とずれていないかを確認し、売電の空白期間が生じていないかを確かめることが重要です。

あわせて、最初の売電代金がいつ振り込まれるかも確認しておきましょう。

支払いが半年ごとなど、FIT期間中と入金のタイミングが変わる場合もあります。

振込が確認できたら、明細の買取単価と売電量が契約内容と一致しているかもチェックしてください。

卒FITの売電価格に関するよくある質問

卒FIT後の売電や自家消費については、手続きや損得に関する疑問を持つ方が少なくありません。

ここでは、よくある7つの質問に、結論から順に回答します。

迷ったときは、国の情報や各事業者の公式情報で最新の条件を確認することが大切です。

卒FIT後は売電できなくなりますか?

いいえ、卒FIT後も余剰電力は売電できます。

FITによる固定価格での買取期間が終わるだけで、太陽光発電そのものや売電の仕組みがなくなるわけではありません。

卒FIT後は、これまでと同じ電力会社や別の小売電気事業者と契約して売電を続けられます。

卒FITは売電の終わりではなく、買取価格が事業者ごとの自由な価格に変わるタイミングです。

資源エネルギー庁も、固定価格買取制度自体が終了するわけではないと説明しています。

ただし、卒FIT後の買取価格はFIT期間中より低くなるのが一般的なため、売電先の比較や自家消費の拡大もあわせて検討しましょう。

卒FIT後に何もしないとどうなりますか?

契約が自動継続となっている場合は、新しい単価で買取が続きます。

たとえば東京電力エナジーパートナーでは、別段の意思表示がなければ、同社が定める単価で買取を継続するとしています。

一方、契約が自動継続とならない場合は、どこかの事業者と買取契約を結ばない限り、買い手がいない状態になってしまうでしょう。

この場合、余剰電力は一時的・例外的な受け皿として、一般送配電事業者が無償で引き受ける扱いです。

何もしないと売電収入が得られなくなる可能性があるため、満了前に届く通知で継続の有無を必ず確認しましょう。

事業者の手続きには一定の期間がかかるため、売電先を変える場合は早めの申込みがおすすめです。

一番高い売電価格の会社を選べばよいですか?

買取価格が最も高い会社が、自宅にとって最適とは限りません。

高い価格には、電気やガスとのセット契約、蓄電池の購入、期間限定などの条件が付いている場合があります。

たとえば東京ガスの蓄電池購入サポートプランは23円/kWhですが、指定販売店での蓄電池購入が条件で、適用期間は半年間です。

買取価格に加えて、対象地域・セット契約・適用期間・解約条件まで含めて比べることが大切です。

セット契約が必要な場合は、電気代の増減も含めた家計全体の収支で判断しましょう。

資源エネルギー庁も「○○が一番お得」といったセールストークに注意するよう呼びかけています。

卒FIT後でも売電先を変更できますか?

はい、卒FIT後でも売電先は変更できます。

卒FITの前に申し込むだけでなく、満了後に一度そのまま売電を続けてから、別の事業者へ切り替えることも可能です。

大手電力会社については、満了後に結ぶ最初の買取契約に、違約金など解除を制限する条項を設けないよう国が要請しています。

ただし、蓄電池の設置など大手電力会社の負担で設備投資を伴うメニューは、この要請の対象外とされている点に注意が必要です。

現在の契約に解約条件がないか、契約内容を確認してから手続きを進めましょう。

売電先を探す際は、資源エネルギー庁が掲載している売電できる事業者一覧も参考になります。

参考:売電できる事業者|資源エネルギー庁

売電先を変更すると停電期間は発生しますか?

売電先の変更は契約の切り替えが中心のため、一般的には停電を心配する必要はありません。

たとえばENEOS太陽光買取サービスは、工事費がかからないとしています。

また、切り替えが滞って一時的に買い手が不在になった場合も、一般送配電事業者が余剰電力を引き受ける仕組みがあります。

この仕組みは、系統から切り離されることで家庭への電気の供給まで止まる不利益を避けるために設けられたものです。

ただし、買い手が不在の期間の余剰電力は無償での引き受けとなり、売電収入は得られません。

具体的な手続きや切り替え時の扱いは事業者によって異なるため、申込前に確認しておきましょう。

卒FIT後は蓄電池を導入したほうがお得ですか?

蓄電池の導入がお得かどうかは、家庭の条件によって異なります。

資源エネルギー庁も、電気料金や蓄電池の価格、買取メニューによって異なるため、一概にどちらが有利とはいえないと考えられています。

蓄電池は夜間の自家消費を増やせる一方で、本体価格と工事費がかかります。

導入費用から補助金を差し引いた実質負担と、年間の電気代削減効果を比べて判断することが重要です。

また、停電時にも電気を使えるなど、経済性以外のメリットも判断材料になるでしょう。

「蓄電池を付けないと損をする」といった勧誘に流されず、複数社の試算を比べて検討してください。

売電先の変更と電気の購入先の変更は同じですか?

いいえ、売電先の変更と電気の購入先の変更は別の手続きです。

売電先は余った電気を売る相手、購入先は自宅で使う電気を買う相手で、それぞれ別々に契約します。

たとえば東京ガスの太陽光買取プランはどなたでも申し込めて、ENEOS太陽光買取サービスも他のサービスの契約を条件としていません。

そのため、電気の購入先はそのままにして、売電先だけを変更することも可能です。

一方で、セット契約を条件に高い買取価格を設定しているサービスでは、両方を同じ会社にまとめる必要があります。

売電先を選ぶ際は、電気の購入先を変える必要があるかどうかも必ず確認しましょう。

まとめ|卒FIT後は売電価格と自家消費を比較して選ぼう

卒FIT後も余剰電力は売電でき、FITの終了と同時に太陽光発電が使えなくなるわけではありません。

2026年の買取価格は事業者・地域・契約条件によって異なり、今回比較した東京電力エリアの通常価格は8.50〜11円/kWhです。

売電先を選ぶ際は、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 通常価格と、セット契約や蓄電池購入を条件とする高額買取を分けて比べる
  • 買取価格に年間売電量を掛けて、年間収入の差で判断する
  • 対象地域・契約期間・解約条件・支払時期まで確認する

一方で、家庭で購入する電気の単価は卒FIT後の売電単価より高いため、自家消費を増やす効果も見逃せません。

卒FITは、売電先の変更だけでなく、自家消費や蓄電池を含めて太陽光発電の使い方を見直すタイミングの一つです。

まずは満了通知と過去1年分の売電量を確認し、自宅に合った選択肢を比較してみてください。

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