太陽光パネルの台風被害と修理|費用・保険とおすすめ業者2選

台風

台風のあとに太陽光パネルの異常に気づいたら、触れたり屋根に上がったりせず、地上から状況を記録して専門業者に相談することが最優先です。

パネルの破損、架台のずれ、配線の損傷など被害の種類によって、必要な修理も費用も変わります。

火災保険の風災補償やメーカー保証が使えるかどうかは、契約内容と被害状況で異なります。

この記事では、安全な確認方法から修理の流れ、業者選びまでを整理し、東京都23区で相談できる2社も比較します。

台風で太陽光パネルが破損したかも?東京都23区で相談できる業者2社を、対応力や保証、費用の確認ポイントから比較してみませんか?

▼東京都23区の屋根・外壁塗装おすすめ業者2選! 地域密着・大手から選ぶ安心の業者をご紹介!

台風で太陽光パネルが被害を受けたときの安全な確認方法

台風後に太陽光パネルへ近づかず、地上と屋内から被害を確認して専門業者へ連絡する流れ

台風のあとは、自分で触れて確かめるのではなく、安全を優先して状況を把握することが大切です。今すぐ取れる行動を順に解説します。

パネルのずれ・落下・破損が疑われる場合は近づかない

台風のあとにパネルがずれている、割れている、地面に落ちているといった様子が見えたら、まず近づかないことが大切です。

太陽光パネルは破損・浸水していても、光が当たれば発電する可能性があり、触れると感電するおそれがあります。

浸水している場合は、直接触れなくても水を介して感電するおそれがあるため、注意が必要です。

割れたガラスによるけがの危険もあります。

屋根に上がって確かめる行為も、転落や感電の危険が高いため避けてください。

落下したパネルが敷地内にある場合も、片付けようとせず、周囲に人が入らないようにして施工会社へ連絡しましょう。

地上からパネルの状態を確認し、被害を記録する

安全に確認できるのは、敷地内の地上から目視できる範囲に限られます。

安全を確保できる場所から、屋根に上がらず、スマートフォンなどで被害を写真や動画に記録しましょう。

パネルや架台のずれ、割れ、飛散した部品、雨樋など周辺の損傷が分かるように、安全な距離を保ちながら全体と細部を撮影します。

撮影日時が分かる状態で保存しておくと、あとで施工会社や保険会社へ説明しやすくなります。

保険の相談でも被害状況が分かる資料が必要になることがあるため、片付けや応急処置の前に記録を残すことが大切です。

発電モニターのエラー表示と発電量の変化を確認する

屋内から安全に確認できる情報として、発電モニターの表示があります。

モニターにエラー表示が出ていないか、日中の発電量が普段より大きく落ちていないかを、台風前後で見比べましょう。

外観に傷がなくても、落雷などで機器が故障して発電が止まるケースがあります。

発電量は天候で変わるため、同じ程度の天気の日と比べると判断しやすくなります。

エラーの内容や表示された時刻は、画面を撮影するかメモに残しておくと、原因の特定に役立ちます。

表示の意味は機種によって異なるため、取扱説明書や施工会社の案内を確認してください。

異常が続くときは、自己判断で操作を繰り返さず、専門業者に相談しましょう。

感電・漏電・火災の危険がある場合は専門業者に連絡する

次のような様子があるときは、感電や漏電、火災の危険を考えて、すぐに専門業者へ連絡してください。

煙や焦げ臭いにおい、火花、配線の垂れ下がりなどがある場合は、設備から離れて安全を確保し、施工会社や保守点検業者へ連絡しましょう。

火災が疑われる場合は119番へ通報してください。

水が引いたあとでも、接続箱やパワーコンディショナで漏電が残る可能性があると、自治体は注意を呼びかけています。

連絡先は、設置した施工会社や保守点検業者、電気工事士などです。

炎や強い煙が見える場合は、設備に近づかず、安全な場所から119番へ通報してください。

状況ごとの対応の目安は、次のとおりです。

確認できる状況 対応の目安
パネルのずれ・割れ・落下 近づかず、写真を撮って施工会社へ連絡する
浸水している 触れず、専門業者や電気工事士に点検を依頼する
煙・焦げ臭さ・火花 距離を取り、炎や強い煙があれば119番へ通報する
発電量の低下・エラー表示 画面を記録し、施工会社や保守点検業者へ相談する

台風による太陽光パネルの主な被害と修理方法

太陽光パネル・架台・配線・屋根の台風被害と、それぞれの確認箇所や修理方法

台風による被害はパネル、架台、配線、屋根材など多岐にわたり、被害の種類ごとに修理方法が異なります。現地調査の前に、修理が必要かどうかを断定することはできません。

パネルのひび割れ・飛散は交換の必要性を確認する

パネルの表面ガラスが割れたり、強風でパネルが飛散したりした場合は、交換が必要かどうかを確認します。

パネルのひび割れは、見た目には小さな傷でも雨水の浸入や発電の低下につながる可能性があるため、専門業者の調査を受けてください。

割れたパネルも光が当たれば発電する可能性があり、感電の危険があります。

自分で外したり、シートを掛けたりする作業は避けましょう。

修理は、被害を受けたパネルだけの交換で済む場合もあれば、周辺のパネルや配線、架台まで確認が必要になる場合もあります。

交換が必要かどうかは、現地調査と発電状況の確認をふまえて判断されます。

架台の変形・固定金具の緩みは補修や交換を検討する

架台はパネルを支える金属の骨組みで、固定金具で屋根に取り付けられています。

強風で架台が変形したり固定金具が緩んだりした場合は、状態に応じて補修か交換かを検討します。

製品評価技術基盤機構(NITE)は、パネルの固定金具や架台の接合部のボルトが緩んでいないか点検するよう、注意喚起しています。

ボルトの締め直しで済むか、部材の交換が必要かは、変形の大きさや腐食の有無によって変わります。

固定が不十分なまま放置すると、次の強風でパネルが外れるおそれもあります。

早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。

出典:製品評価技術基盤機構(NITE)「太陽電池発電設備の台風被害、どう防ぐ? ~台風接近前や台風通過後の設備点検が重要~」

配線の断線・接続部の損傷は専門業者が修理する

配線は、パネルで作った電気を接続箱やパワーコンディショナへ送る重要な部分です。

配線の断線や接続部の損傷が疑われる場合は、感電や漏電のおそれがあるため、専門業者が点検したうえで修理します。

強風や飛来物の影響で、外から見えない配線やコネクターに不具合が生じる可能性もあります。

水が引いたあとも接続箱やパワーコンディショナで漏電が残る可能性があるため、浸水を伴う場合は特に注意が必要です。

発電量の低下やエラー表示が続くときは、配線の接続状態やパワーコンディショナを含めて確認してもらうと安心です。

垂れ下がった配線に触れたり、テープで巻いたりする応急処置は行わないでください。

屋根材の破損・雨漏りは防水部分も含めて補修する

台風で被害を受けるのは、パネルだけではありません。

パネルを固定している部分の屋根材や防水処理が傷むと、雨漏りにつながる可能性があるため、屋根の補修まで含めた確認が必要です。

屋根に金具を取り付ける工法では、ビスの周りを防水材などで止水しています。

パネルが強風で動くとこの部分に力がかかり、目に見えない隙間ができることがあります。

棟板金やスレートのひび、谷樋、貫通部の処理まで確認してもらうと、被害の範囲を正しく把握できます。

国土交通省も、支持部材の固定方法や貫通部の防水処理を、雨漏り防止の施工上の留意点としています。

補修にパネルの取り外しが必要になる場合もあるため、太陽光設備と屋根の両方に対応できる業者に相談しましょう。

出典:国土交通省「太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準の策定と講習会の実施について」

太陽光パネルの台風被害にかかる修理費用の目安

修理費用は被害の種類や設置条件で大きく変わるため、目安を知ったうえで、現地調査後の見積もりと比べることが大切です。

保険や保証で負担を抑えられる場合もあります。

パネル交換・架台補修・配線修理の費用相場

太陽光パネルの台風被害にかかる修理費用は、被害の種類や屋根の形状、施工条件によって異なるので注意しましょう。

太陽光販売店と屋根工事会社が公開している費用情報では、パネル1枚の交換に約7万〜35万円、架台の補修・交換に約10万〜30万円が目安として紹介されています。

ただし、販売店と屋根工事会社では対応する工事の範囲が異なり、足場代や撤去・処分費が含まれているかどうかにも違いがあります。

次の表は、太陽光販売店と屋根工事会社が公開している費用の目安を整理したものです。

項目 太陽光販売店(エコ発電本舗・SOLSEL) 屋根工事会社(神清)
パネル1枚の交換 約7〜35万円 公開情報なし
架台の補修・交換 約10〜30万円 ラック・支持金具の脱着:約5〜20万円
配線の修理 約1〜6万円、または数万〜十数万円 公開情報なし
パネルの脱着 公開情報なし 約10〜30万円
足場の設置 工事条件により追加費用が発生 約15〜40万円

同じ工事内容でも、足場や処分費を含むかどうかで金額が変わります。

公開されている金額はあくまで一般的な目安です。実際の費用は、現地調査後の見積もりで確認してください。

出典:

エコ発電本舗「太陽光発電の修理費はいくら?故障時の費用相場を解説」

SOLSEL「太陽光発電のメンテナンス費用・点検内容・頻度を徹底解説!業者の選び方も【2026年版】」

神清「太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用相場は?屋根屋がわかりやすく解説!」

足場設置費・点検費・撤去費などの追加費用

パネルや架台の修理費とは別に、足場や処分などの費用が加わることがあります。

見積もりでは、修理工事そのものの費用だけでなく、足場設置費・点検費・撤去費・処分費が含まれているかを確認しましょう。

屋根での作業には足場が必要になる場合があります。

屋根工事会社の神清が公開している資料では、太陽光パネルを設置した屋根の雨漏り修理に伴う足場費用を15万〜40万円程度と紹介しています。

ただし、足場の規模や設置条件によって費用は異なり、パネルの仮置きスペースを設ける場合は追加費用が発生することも少なくありません。

また、パネルの取り外しや再設置、破損した部材の運搬・処分費などが別途必要になる場合もあるため、見積もり時に各項目の内訳を確認しましょう。

破損したパネルを撤去する場合は、運搬や処分の費用もかかります。

太陽光発電協会(JPEA)は、撤去工事費が枚数、屋根の形状や傾斜、階数、足場の必要性によって変わると説明しています。

点検や調査の費用は、見積もりに含まれる場合と別項目になる場合もあるので注意が必要です。

依頼前に、有料か無料かを確認しておくと安心でしょう。

出典:

神清「太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用相場は?屋根屋がわかりやすく解説!」

一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)「住宅用太陽光発電システムの廃棄を検討している方へ」

修理と設備全体の交換を判断するポイント

現地調査の結果を踏まえ、被害が一部にとどまる場合は修理や部分交換を、設備全体の老朽化が進んでいる場合は全体交換を検討します。

判断のポイントは、被害の範囲、設置からの年数、同じ型番の入手可否、屋根工事の予定の4点です。

  • 被害の範囲

パネル数枚や架台の一部なら部分修理で済む可能性があり、複数のパネルや配線まで及ぶ場合は全体の見直しも選択肢になります。

  • 設置からの年数

太陽光発電協会によると、太陽電池モジュールの耐用年数は20年以上、パワーコンディショナは10〜15年が目安とされています。ただし、実際の使用可能期間は機器の状態や設置環境によって異なります。

  • 同じ型番の入手可否

型番が廃番の場合は、出力や寸法、電気的な仕様などを確認して代替パネルを検討する必要があり、接続の組み合わせにも影響する場合があります。

  • 屋根工事の予定
  • 近いうちに屋根の葺き替えや塗装を予定しているなら、足場を共用できるかを含めて比べると、工事の重複を避けられる可能性があります。

どの選択が適しているかは、現地調査を受けないと判断できません。

複数の案を出してもらい、費用と今後の使用年数を並べて比較しましょう。

被害範囲や設置年数、交換部材、屋根工事の予定から修理か全体交換かを考える流れ

火災保険・メーカー保証で修理費用を抑えられる条件

修理費用は、火災保険、メーカー保証、施工会社の保証のどれが使えるかによって、自己負担が変わる場合があります。

台風による損害は、一般に火災保険の風災補償で検討し、メーカー保証や施工保証は原因によって窓口が分かれます。

3つの違いは次のとおりです。

種類 主な対象 確認先と注意点
火災保険(風災補償) 台風や強風による破損・飛散など 保険会社や代理店に確認する。契約内容と損害状況によって扱いが変わり、支払いの可否は保険会社が判断する
メーカー保証 製造上の不具合、出力の低下など メーカーや販売店に確認する。自然災害は対象外とされることがあり、契約内容で異なる
施工保証 取り付け部からの雨漏りなど、施工に起因する不具合 施工会社に確認する。台風の被害が対象になるかは保証書で確認する

風災補償の対象になるかどうかは、風が原因で建物の外側が破損したかなど、損害の原因によって判断されます。

パネルや架台は、建物に付属する設備として扱われるのが一般的ですが、保険会社や契約の時期によって考え方が異なります。

免責金額とは契約時に決めた自己負担額のことで、損害額から免責金額を差し引いた金額が支払われる契約が一般的です。

古い契約では、損害額が20万円以上にならないと請求できないフランチャイズ方式の場合もあるため、保険証券で確認しましょう。

経年劣化による損傷は、火災保険やメーカー保証、施工保証の対象外となる場合があります。

一方、製造上の初期不良はメーカー保証、施工に起因する不具合は施工保証の対象となる可能性があります。

適用可否は保証書と契約内容を確認しましょう。

台風以前からあった隙間や経年劣化が原因の雨漏りは、一般的に風災補償の対象外です。

申請では、被害の写真と修理の見積書を求められることがあります。

写真は日付が分かる形で、全体と近くからの両方を残しておくと、損害の状況が伝わりやすくなるでしょう。

保険金請求権は、保険法第95条により、原則として権利を行使できる時から3年間行使しないと時効により消滅します。

起算日は契約内容などによって異なるため、被害に気づいたら早めに保険会社へ連絡し、請求期限を確認しましょう。

台風などの自然災害による損傷は、メーカー保証の対象外となる場合があります。

契約内容や損害の状況によって適用できるかが異なるため、保証書と約款を確認してください。

施工会社が独自に自然災害補償を付けている場合もあります。

設置時の書類を探し、どの保証が残っているかを確認しておきましょう。

最終的な保険金の支払いは、保険会社の調査と判断によって決まります。

出典:e-Gov法令検索「保険法(平成20年法律第56号)第95条」

太陽光パネルの台風被害を修理するまでの流れ

台風被害の記録から業者への連絡、現地調査、保険相談、修理契約、完了確認までの手順

修理は、施工会社への連絡、現地調査、保険会社への相談、修理契約、完了確認の順に進めます。各段階で確認したいことを整理します。

施工会社や保守点検業者に被害状況を伝える

被害に気づいたら、まず設置した施工会社や保守点検業者に連絡します。

連絡するときは、記録した写真とモニターの表示内容を添えて、いつ・どこが・どのように壊れたかを具体的に伝えましょう。

あわせて伝えたいのは、設置場所、設置した時期、メーカー名、発電量やエラー表示の変化です。

保証書や設置時の契約書が手元にあれば、型番や保証期間も確認できます。

連絡先が分からない場合は、メーカーの窓口や、太陽光発電協会(JPEA)が案内する施工業者の情報を相談先の候補にできます。

専門業者による応急対応が必要かどうかも、この段階で確認しておきましょう。

連絡した日時と担当者名をメモしておくと、あとで経緯を整理しやすくなります。

現地調査を受けて修理範囲と見積もりを確認する

連絡のあとは、専門業者による現地調査を受けます。

調査では、パネル、架台、配線、パワーコンディショナの状態のほか、棟板金やスレート、貫通部の防水処理など、屋根側の損傷も確認します。

修理が必要な範囲と、被害の原因が台風によるものか経年劣化によるものかについて、調査時の写真や報告書をもとに説明してもらいましょう。

被害の原因は、現地を確認しないと断定できません。

見積書では、どの部分を修理し、どの部分を交換するのかが分かるように記載してもらいます。

国民生活センターなどの注意喚起では、複数の修理業者から見積もりを取り、慎重に判断するよう案内されています。

調査報告書や写真は、保険会社へ相談するときにも使える場合があります。

保険会社への相談と修理契約の順番を確認する

保険を使う可能性がある場合は、修理契約の前に保険会社へ相談することが大切です。

高額な修理契約は、保険金の支払いが確定する前に急がず、保険会社への相談を先に済ませてから結ぶのが安全な順番です。

保険金の請求は、原則として契約者本人が保険会社に行います。

連絡は被害の記録後できるだけ早く行い、必要な書類や手続きを確認します。

保険会社の調査が入る場合もあり、支払いの可否や金額は、その判断で決まります。

修理業者との契約書では、保険金が想定より少なかった場合の扱いや、キャンセル時の費用についても確認しましょう。

全体の順番は次のとおりです。

保険会社への相談から調査・判断を経て修理契約するまでの6段階と、各工程の内容・担当者を示したフロー図

修理完了後に発電状態と施工箇所を確認する

修理が終わったら、設備が正しく動いているかと、施工した箇所の状態を確認します。

完了時は、発電モニターで発電量とエラー表示を確認し、施工前後の写真や作業報告書、保証書を受け取って保管しましょう。

発電量は天候で変わるため、台風前と同じ程度の天気の日と見比べると判断しやすくなります。

パネルや架台の固定、防水処理を行った箇所は、業者から写真つきで説明を受けましょう。

屋根に上がって自分で確かめる必要はありません。

作業内容が分かる報告書、領収書、保証書は、保険の手続きや将来の点検でも役立つため、まとめて保管します。

修理後に発電量が戻らない、あるいは雨漏りが出たといった不具合があれば、施工会社の保証の対象かどうかを確認し、早めに連絡しましょう。

太陽光パネルの修理業者を選ぶ際のポイント

太陽光パネルの修理業者を設備・屋根の対応力、資格、見積もり、保証で比較するチェック項目

業者選びでは、太陽光設備と屋根の両方を見られるか、見積書と保証が明確か、強引な勧誘がないかを基準に比べます。

太陽光設備と屋根の両方を点検できるか

台風の被害は、パネルや架台だけでなく、屋根材や固定部の防水にも及ぶ可能性があります。

太陽光設備の知識と屋根の知識の両方を持ち、損害の範囲をまとめて確認できる業者を選ぶと、見落としを減らせます。

屋根工事会社の中には、太陽光の部分は別の業者に依頼するよう案内する会社もあります。

その場合は、窓口が二つに分かれて手配や費用が重なることが多いです。

パネルの取り外しや再設置には、太陽光発電設備の専門知識が必要です。

配線の接続・変更など、作業内容によっては電気工事士の資格が必要になるため、有資格者の作業範囲も確認しましょう。

太陽光発電検査協会(PIA)の技術認定など、保守点検に関する有資格者が在籍しているかも、確認の目安になります。

協力会社に工事を任せる業者の場合は、工事全体の責任をどの会社が持つのかを、契約前に聞いておきましょう。

見積書に作業内容・部品代・追加費用が明記されているか

見積書は、金額の合計だけでなく、中身を見て比べることが大切です。

見積書に「一式」としか記載されていない場合は、作業内容、部品代、足場・処分費、追加費用が発生する条件について、内訳の提示を求めましょう。

国民生活センターなどの注意喚起では、複数の修理業者から見積もりを取って慎重に判断するよう、案内されています。

見積書を渡すことを拒んだり、着工前に代金の全額前払いを求めたりする業者との契約は、避けるよう呼びかけられています。

相談事例には、見積もりの内容が不十分で、想定していた保険金を受け取れなかった例もあります。

見積書では、次の項目を確認しましょう。

確認項目 見るポイント
作業内容 修理か交換か、どの部分をどこまで施工するかが書かれている
部品代 パネルや金具など、交換する部材の名称と数量が分かる
足場・撤去・処分費 含まれているか、別途かが明記されている
追加費用 どのような場合に、いくら追加されるかが説明されている
支払い条件 前払いや着手金の有無と、支払い時期が書かれている

出典:独立行政法人国民生活センター「『大雪で歪んだ』などと自宅の不具合を指摘して不安をあおる『点検商法』」

修理後の保証範囲とアフター対応が明確か

修理が終わったあとに不具合が出たときの対応は、業者によって差が出やすい部分です。

修理後の保証は、期間だけでなく、対象箇所、対象外となる条件、不具合が出たときの連絡先まで、書面で確認しましょう。

たとえば、取り付け部からの雨漏りなど、施工に起因する不具合が保証の対象になるかは、保証書の記載で決まります。

台風などの自然災害が保証の対象になるかも、業者や契約によって異なります。

第三者機関による保証制度を用意している業者もあります。

業者が廃業した場合にも保証が継続されるか、契約前に確認しましょう。

連絡窓口が一つにまとまっているかも、トラブルのときの動きやすさに関わります。

保証書は、修理完了時に必ず受け取り、見積書や写真とあわせて保管しましょう。

保険金の受給を保証する勧誘や強引な契約に注意する

台風のあとは、保険金を使った住宅修理を勧められる場合があるため、契約内容を慎重に確認することが大切です。

「保険金で自己負担なく直せます」と受給を保証するような勧誘には、その場で契約せず、まず加入先の保険会社に相談してください。

国民生活センターによると、「保険金が使える」と勧誘する住宅修理サービスの相談は、2019年度に2,684件と、2010年度の111件の約24倍に増えています。

台風の被害が発生した地域では、住宅修理に関する勧誘や契約トラブルに注意が必要です。

相談事例には、契約時に説明のなかった違約金として、保険金の5割の支払いを求められたケースがあります。

うその理由で保険金を請求することは、保険金詐欺に当たるおそれがあります。

保険金の請求は本来、契約者自身が保険会社に行うものです。

保険金の支払いが確定する前に、高額な工事契約を急ぐことは避けましょう。

訪問販売に該当する契約は、原則として法定書面を受け取った日を含めて8日以内であれば、書面または電子メールなどの電磁的記録でクーリング・オフできます。

書面の不備や事業者による妨害があった場合は、8日を過ぎても行使できることがあります。

不安なときは、消費者ホットライン「188」から、最寄りの消費生活センターに相談できます。

出典:独立行政法人国民生活センター「『保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる』と勧誘されてもすぐに契約しないようにしましょう!-勧誘・契約が増える秋台風シーズンは特に注意してください-」

東京都23区で太陽光パネルの点検・修理を相談したい会社2選

東京都23区で相談できる会社として、まごころ工務店と日本エコシステムの2社を、公式サイトで確認できる情報をもとに同じ基準で紹介します。

まごころ工務店(株式会社ワイユー)

引用元:まごころ工務店(株式会社ワイユー)公式サイトの画像
引用元:まごころ工務店(株式会社ワイユー)公式サイト
屋号まごころ工務店
会社名株式会社ワイユー
住所〒160-0023
東京都新宿区西新宿5-5-1 5007
足立営業所〒120-0014
東京都足立区西綾瀬3-12-9
電話番号0120-699-140
公式サイトURLhttps://yu-solar.com/st/

まごころ工務店(株式会社ワイユー)は、屋根工事や外壁塗装、防水、雨漏り調査・修理に加え、太陽光・蓄電池の設置工事を手がける工務店です。

屋根工事や雨漏り調査も事業としているため、太陽光設備とあわせて、固定部の防水や屋根材の状態についても相談できる点が特長です。

公式サイトでは、相談・現地調査・見積もりは無料で、その場での契約は求めないと案内されています。

同社が設置する設備には、施工保証10年や無料定期点検、トラブル時の最短即日対応が案内されています。

屋根と太陽光をまとめて相談したい方や、東京・神奈川・千葉・埼玉で業者を探している方に適した選択肢です。

株式会社ワイユーについてもっと知りたい方はこちら
▼まごころ工務店(株式会社ワイユー)について詳しく見る

【あわせて読みたい】
▼【2026年最新版】ワイユーの太陽光発電の口コミ・評判は?Google口コミの評価やメリット・デメリットを徹底解説

株式会社日本エコシステム

株式会社日本エコシステム公式HPの画像
引用元:株式会社日本エコシステム公式HP
会社名株式会社日本エコシステム
住所〒279-0002
千葉県浦安市北栄4-8-3 コムシス浦安ビル4F
電話番号047-709-3516
公式サイトURLhttps://www.j-ecosystem.co.jp/

日本エコシステムは、太陽光発電システムや蓄電池、オール電化、V2Hの販売・取付工事を手がける、日本コムシスの100%子会社です。

公式サイトでは、太陽光発電の施工実績が2026年8月に48,000棟を突破したと案内されており、豊富な施工実績が特徴です。

電気工事士や電気工事施工管理技士などの有資格者が在籍し、屋根工事・防水工事・板金工事を含む建設業許可も公開されています。

公式サイトでは、屋根の劣化点検を案内するリフォームのページや、災害時の機器の利用方法も紹介されています。

全国対応の施工体制や太陽光発電設備の施工実績を重視する方にとって、相談先の候補となる会社です。台風被害に伴う点検・修理の対応範囲は、事前に確認しましょう。

【あわせて読みたい】
▼【2026年最新版】日本エコシステムの太陽光発電の評判・口コミを徹底調査|25年の実績と導入前に知るべき注意点

2社の違いを、同じ項目で整理すると次のとおりです。

項目 まごころ工務店(株式会社ワイユー) 株式会社日本エコシステム
会社名・所在地 株式会社ワイユー。本社は東京都新宿区、足立営業所は東京都足立区、船橋営業所は千葉県船橋市 株式会社日本エコシステム。本社は千葉県浦安市。首都圏事業所(浦安市)、さいたま事業所、横浜事業所などがある。東京都内の拠点は拠点紹介に記載なし
東京都23区の対応エリア 対応エリアは東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県。23区内の対応可否は相談時に確認 公式サイトで全国に対応と案内。23区の対応可否や窓口は相談時に確認
太陽光パネルの点検・修理対応範囲 事業内容に太陽光設置工事と自然災害家屋調査が記載されている。台風被害の修理範囲は相談時に確認 販売・取付工事が中心。点検・修理の対応範囲は公式サイトで確認できず、相談時に確認
屋根・架台・配線の補修対応 屋根工事、防水、板金、雨漏り修理が事業内容に記載されている。架台や配線の補修範囲は相談時に確認 建設業許可に屋根・防水・板金工事が含まれる。台風被害時の補修範囲は相談時に確認
現地調査・見積もりの条件 相談・現地調査・見積もりは無料で、その場での契約は不要と案内されている 公式サイトに記載なし。条件は相談時に確認
保証・アフターサポート 同社が設置する設備に、施工保証10年、無料定期点検、最短即日対応を案内。他社が設置した設備への対応は相談時に確認 公式サイトでは既設設備の点検や保証に関する注意事項を案内している。ただし、台風被害の修理保証期間、保証対象、他社施工設備への適用条件は確認できないため、相談時に確認する必要がある。
相談前に確認したい注意点 保証の案内は同社の設置設備が前提。台風被害の修理実績や料金は公開ページで確認できない 台風被害の修理への対応可否、23区内の対応体制、他社が設置した設備の扱いを確認する

太陽光パネルの台風被害を繰り返さないための対策

台風シーズン前の点検や設備情報の整理と、通過後の安全確認・専門業者への相談

台風被害を繰り返さないためには、設備の点検、屋根の防水の確認、事前の情報整理の3点が役立ちます。

固定金具・架台の緩みや腐食を定期的に点検する

台風被害を防ぐには、パネルを支える固定金具と架台の状態を、日頃から確認しておくことが大切です。

パネルを固定する金具や、架台の接合部のボルトが緩んでいないかを、定期点検で専門業者に確認してもらいましょう。

NITE(製品評価技術基盤機構)の注意喚起でも、強風への備えとして、金具やボルトの緩みの点検が挙げられています。

太陽電池発電所の事例では、台風による強風の影響で取付金具が緩んだ状態になり、その後の突風で架台が破損した例が報告されています。

住宅用の定期点検は、設置後1年目と、その後は4年に1度が推奨されているため、点検の周期を確認しましょう。

腐食やさびは見えにくい場所に発生することもあるため、読者自身は屋根に上がらず、専門業者に点検を依頼するのが安全です。

台風通過後は、外観に異常がなくても内部に不具合が生じている可能性があります。

発電量やエラー表示に異常がある場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。

出典:製品評価技術基盤機構(NITE)「台風による太陽電池発電所での電気事故 3件に1件は第三者の物件への被害が発生」

屋根の防水状態とパネル周辺の劣化を確認する

台風被害を防ぐには、パネルだけでなく、屋根の防水状態や固定部の劣化にも注意が必要です。

パネルの固定部にある防水処理や、棟板金、スレート、谷樋の傷みを、パネルの点検と一緒に確認しておくと、雨漏りの予防につながります。

屋根に金具を取り付ける工法では、ビスの周りを防水材などで止水しています。

経年劣化でビスの周りに隙間ができ、雨水が入り込む可能性も指摘されているため、定期的な確認が欠かせません。

国土交通省も、支持部材の固定方法や貫通部の防水処理を、雨漏り防止のための留意点としています。

点検は、太陽光設備と屋根の両方を見られる業者に依頼すると、見落としを減らせて安心です。

設置前の屋根の状態によって、必要な下地補修が変わる場合もあります。

出典:国土交通省「太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準の策定と講習会の実施について」

台風シーズン前に設備情報と緊急連絡先を整理する

台風が近づいてから探すのではなく、シーズン前に設備の情報と連絡先をまとめておくと、被害のときに動きやすくなります。

メーカー、型番、設置時期、保証書の保管場所、施工会社の連絡先、保険証券の内容を、1か所にまとめておきましょう。

NITEも、破損事故が起きたときに迅速に連絡できるよう、販売店や工務店、メーカーなどの専門業者を事前に確認しておくよう呼びかけています。

現在の発電量を、発電モニターに記録された前年同月の発電量と比較すると、不具合の兆候に気づける場合があります。

台風前の屋根まわりを、地上から撮影しておくのも一案です。

保険は、設備が建物の補償に含まれているかを、保険会社に確認しておくと安心です。

整理しておきたい項目は、次のとおりです。

項目 控えておく内容 確認先・保管場所
設備情報 メーカー、型番、枚数、設置年月 保証書、設置時の契約書
連絡先 施工会社、保守点検業者、メーカーの窓口 契約書、保証書
保証 製品保証・出力保証・施工保証の期間と範囲 保証書
保険 風災補償の有無、免責金額、太陽光発電設備が補償対象に含まれているか 保険証券、保険会社や代理店
発電量・屋根の記録 前年同月の発電量、台風前の屋根の写真 発電モニター、スマートフォン

出典:製品評価技術基盤機構(NITE)「太陽電池発電設備の台風被害に関する注意喚起資料」

太陽光パネルの台風被害と修理に関するよくある質問

本文で扱いきれなかった、台風後の点検、破損の放置、賠償、業者の廃業、停電時の使い方に関する疑問に答えます。

台風後に見た目の異常がなくても点検は必要?

はい、見た目に異常がなくても、台風のあとは点検を受けることをおすすめします。

NITE(製品評価技術基盤機構)は、台風通過後は外観に異常がなくても、設備の内部で異常が起きている可能性があると注意を促しています。

台風のあとに不具合を放置したことで、火災事故が起きた例も報告されているため、早めの確認が大切です。

発電モニターのエラー表示や発電量を前年同月と比べ、気になる変化があれば、施工会社や保守点検業者に相談しましょう。

定期点検は設置後1年目と、その後4年に1度が推奨されていますが、台風や落雷のあとは周期にかかわらず臨時の点検を検討してください。

出典:製品評価技術基盤機構(NITE)「台風による太陽電池発電所での電気事故 3件に1件は第三者の物件への被害が発生」

破損したパネルを放置するとどうなる?

破損したパネルを放置すると、感電や火災、雨漏り、飛散などの危険が高まるおそれがあります。

破損したパネルも光が当たれば発電を続けるため、感電する危険があり、近づかないことが重要です。

NITEによると、飛来物でパネルが破損し、通電異常から発熱して、配線や接続箱に影響が広がって発火した事例があります。

割れた部分から雨水が入り込むと、パネルの内部が損傷するおそれがあるので注意が必要です。

また、固定部や屋根材にも被害が及んでいる場合は、雨漏りにつながる可能性があります。

強風で破損したパネルが飛散すると、近隣の建物や人に被害を与えるおそれもあります。

破損に気づいたら、触れずに離れた場所から状況を記録し、早めに専門業者へ連絡しましょう。

出典:製品評価技術基盤機構(NITE)「製品安全情報マガジン Vol.473 3月25日号『太陽光発電設備の事故』」

太陽光パネルが飛散して隣家に被害を与えた場合は?

隣家に被害を与えた場合は、まず安全を確保し、被害状況を記録したうえで、保険会社と施工会社に連絡しましょう。

経済産業省は、自己の設備が原因で他者に被害を及ぼした場合、刑事責任や民事責任が生じる場合があると注意喚起しています。

責任の有無や範囲は、設備の管理状況や被害の状況によって異なるのが一般的です。

個人賠償責任保険は、住宅の管理に起因する法律上の賠償責任を補償する保険とされ、火災保険の特約として付いている場合もあります。

補償の対象になるかは契約内容で決まるため、保険証券を確認し、保険会社へ相談してください。

相手方との話し合いに不安があるときは、弁護士や消費生活センターへの相談も検討しましょう。

出典:経済産業省 資源エネルギー庁「太陽電池発電設備に対する安全確認のお願い(周知)」

設置した会社が廃業していても修理を依頼できる?

設置した会社が廃業していても、別の太陽光施工会社や保守点検業者に修理を相談できる場合があります。

ただし、他社が設置した設備に対応するかどうかは、会社によって異なるため、事前の確認が必要です。

設置会社が出した施工保証は、廃業によって受けられなくなる場合があります。

一方、パネルやパワーコンディショナのメーカー保証は、メーカーが窓口になるため、保証書の期間と条件を確認しましょう。

施工保証を第三者機関が支える仕組みを用意している会社もあり、廃業後も保証が継続する場合があります。

相談時は、メーカー名、型番、設置時期、被害の状況が分かる資料を用意すると、話がスムーズです。

台風による停電時も太陽光発電は使える?

停電時でも、自立運転機能を備えたパワーコンディショナであれば、日中に発電した電気を専用コンセントから使用できる場合があります。

ただし、機種によって使用条件が異なります。台風によるパネルや配線の破損・浸水が疑われる場合は操作せず、専門業者に安全確認を依頼してください。

使える電力は一般的に最大1,500Wまでで、天候によって変わります。

太陽光パネルは夜間に発電しないため、蓄電池などがない場合、夜間は太陽光発電の自立運転で電気を供給できません。

操作方法はメーカーや機種で異なるため、取扱説明書で確認しておきましょう。

パネルや配線に異常が疑われる場合は、専門業者による安全確認が済むまで、設備の操作を控えてください。

破損したパネルは、停電中でも光が当たれば発電する可能性があり、停電しているからといって安全とは限りません。

まとめ|台風による太陽光パネルの被害は安全確保と専門業者への相談が重要

台風で太陽光パネルが被害を受けたときは、触れずに地上から状況を記録し、専門業者へ相談することが最優先です。

被害の種類によって修理方法も費用も変わるため、現地調査を受けたうえで、見積もりの内容を比べて判断しましょう。

費用の目安は事業者の公開情報にも幅があり、足場や処分の費用で差が出ます。

火災保険の風災補償やメーカー保証が使えるかどうかは、契約内容と損害状況で異なり、保険金の支払いは保険会社の判断です。

保険金の支払いが確定する前に、高額な工事契約を急がないことも大切です。

業者は、太陽光設備と屋根の両方を点検できるか、見積書と保証が明確かを基準に選びましょう。

東京都23区で修理業者を探す場合は、紹介した2社の対応範囲や保証内容を比較し、自分の設備や被害状況に合うかを相談時に確認しましょう。

▼東京都23区で相談できる業者2社の比較を見る

【あわせて読みたい】

▼東京都の太陽光・蓄電池補助金まとめ|2026年度の制度と申請条件

▼太陽光パネルメーカー比較|性能・保証・価格の違いと選び方

▼外壁塗装と太陽光発電は同時工事がお得?費用・工期・注意点を解説